言葉に出来ない
今、エリザベス・ムーンの「くらやみの速さはどれくらい」という本を読んでいるのですが、3日かかってまだ読み終えてません。
近未来の話で、その頃には自閉症が治療できるようになって、その治療法が(胎児に対して行なわれる治療なので)間に合わなかった成人の自閉症者が主人公なのです。
治療方法が出来るくらいだから、治療が間に合わなかった彼らも、それまでに確立された有効な訓練方法によって、自立した社会生活が送れるようになっています。
なぜ、この本を読むのに時間がかかっているかと言うと。
訓練によって社会性を身に付けるって言うのは、なにも自閉症に限らず、すべての人間がそうじゃないかなと思うんですよね。
本の中でも、主人公ルウが色んな局面でノーマルと自閉症者の違いがわからないと考えるシーンがあるんですが、私も分からないと思うのです。それで読んでいる途中でしばしば本を離れて、何が違うのかについて考え出してしまうので、時間がかかってます。
速読が出来る人は、ページ全体を文字ではなく絵として右脳で捉えてる、と聞いたことがありますが、言葉を左脳で処理しないからと言って、それは別に障害ではないでしょう?
自閉症の人も、処理の仕方が違うだけで、つまり多数派のやり方をしていないだけで、それで~症と名づけられて治療が必要とされてしまうのは、なんだかおかしい気がするのです。
くらやみの速さ・・・の主人公は、言葉をまるで数字かなにかの記号のように捉えているので、言葉が「言葉どおりの意味でない会話」を理解するのは、彼にとってはイチイチ考えなくてはならない事です。訓練で身に付けたあれこれに照らして、今のは実際はこういう意味だ・・・って。
発言した人が、どんな意味でそう言うのか。
それを正しく理解するのは、私も苦手な事です。
自分も、ストレートにモノを言う事も苦手で、もって回った言い方をしたりするけど・・・。
他人の言葉を、言葉どおりの意味?裏に何か含みがある?どう言う意味?と、そう言う判断はつねに不安を感じながらの判断になるので、よく知らない人と話すのが苦手だし、人見知りです。
でも、そんな私は自閉症かと言われたら、違う。
だから、訓練で補えるなら、主人公に何の問題があるのかなとも思えてしまうし。
どうして言葉は単なる記号ではなく、さまざまな意味を持つのでしょうね。
目下、ある人に何か言ってあげたいと思いつつ、ちゃんと伝えられない気がして結局何も言えないでいます。
でも言わないと何も伝わらないし・・・と。
元気を出してと言うのは簡単だけど、そんな言葉で元気になれるわけが無いだろうし。
何より「元気を出して」って言葉は、つらい時に無理をさせる事になるのかなと思えるし。
伝えたい気持ちを正確に言葉にするのは難しい。
それなのに、人は言葉にさまざまな別な意味を込めたり読んだりするから、なおさら難しい。
何も言わない事と、何も言えない事は、まったく別だけど、相手にとって結果は同じ。
ノーマルな働きをする脳の持ち主だって、色々難しい。
そんな事をツラツラ考えてながら読んでいるので、時間がかかってなりません。
人の気持ちが、取り出して見せて上げられるようなものだったらいいのになあと、シミジミと思うのでした。
近未来の話で、その頃には自閉症が治療できるようになって、その治療法が(胎児に対して行なわれる治療なので)間に合わなかった成人の自閉症者が主人公なのです。
治療方法が出来るくらいだから、治療が間に合わなかった彼らも、それまでに確立された有効な訓練方法によって、自立した社会生活が送れるようになっています。
なぜ、この本を読むのに時間がかかっているかと言うと。
訓練によって社会性を身に付けるって言うのは、なにも自閉症に限らず、すべての人間がそうじゃないかなと思うんですよね。
本の中でも、主人公ルウが色んな局面でノーマルと自閉症者の違いがわからないと考えるシーンがあるんですが、私も分からないと思うのです。それで読んでいる途中でしばしば本を離れて、何が違うのかについて考え出してしまうので、時間がかかってます。
速読が出来る人は、ページ全体を文字ではなく絵として右脳で捉えてる、と聞いたことがありますが、言葉を左脳で処理しないからと言って、それは別に障害ではないでしょう?
自閉症の人も、処理の仕方が違うだけで、つまり多数派のやり方をしていないだけで、それで~症と名づけられて治療が必要とされてしまうのは、なんだかおかしい気がするのです。
くらやみの速さ・・・の主人公は、言葉をまるで数字かなにかの記号のように捉えているので、言葉が「言葉どおりの意味でない会話」を理解するのは、彼にとってはイチイチ考えなくてはならない事です。訓練で身に付けたあれこれに照らして、今のは実際はこういう意味だ・・・って。
発言した人が、どんな意味でそう言うのか。
それを正しく理解するのは、私も苦手な事です。
自分も、ストレートにモノを言う事も苦手で、もって回った言い方をしたりするけど・・・。
他人の言葉を、言葉どおりの意味?裏に何か含みがある?どう言う意味?と、そう言う判断はつねに不安を感じながらの判断になるので、よく知らない人と話すのが苦手だし、人見知りです。
でも、そんな私は自閉症かと言われたら、違う。
だから、訓練で補えるなら、主人公に何の問題があるのかなとも思えてしまうし。
どうして言葉は単なる記号ではなく、さまざまな意味を持つのでしょうね。
目下、ある人に何か言ってあげたいと思いつつ、ちゃんと伝えられない気がして結局何も言えないでいます。
でも言わないと何も伝わらないし・・・と。
元気を出してと言うのは簡単だけど、そんな言葉で元気になれるわけが無いだろうし。
何より「元気を出して」って言葉は、つらい時に無理をさせる事になるのかなと思えるし。
伝えたい気持ちを正確に言葉にするのは難しい。
それなのに、人は言葉にさまざまな別な意味を込めたり読んだりするから、なおさら難しい。
何も言わない事と、何も言えない事は、まったく別だけど、相手にとって結果は同じ。
ノーマルな働きをする脳の持ち主だって、色々難しい。
そんな事をツラツラ考えてながら読んでいるので、時間がかかってなりません。
人の気持ちが、取り出して見せて上げられるようなものだったらいいのになあと、シミジミと思うのでした。
by suzume-ya3
| 2009-03-22 22:58
| はへほ日記