「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」
「ミスター・ネルソン」女の子はまばたきもせず、わたしをまっすぐに見つめると、たずねました。 それは、わたしにとって運命的な質問でした。 「あなたは、人を殺しましたか?」 だれかにおなかをなぐられたような感じがしました。 わたしの体はこわばり、重くなり、教室の床にめりこんでいくような気がしました。
――本文より
著者のアレン・ネルソン氏は元海軍兵。この本は彼のベトナム戦争の体験を綴った本です。
子ども向けに書かれた本で1時間もかからずに読めてしまいますが、内容はあとを引くものです。
ベトナムから生きて帰還した彼が、今は小学校の教師をしているクラスメートと再会し、戦争の現実を生徒たちの前で話すよう頼まれます。
でも彼はあまりに悲惨な戦争の現実を、そのまま子供達に語ることが出来ず、一般的な内容を語るだけでした。
その後、子ども達から質問をうけるのですが、それがタイトルの「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」なのです。
その質問に答えるのに、彼は苦悩します。このシーンに涙がでそうでした。
本を読んで私がそう感じたように、目の前でその瞬間のネルソン氏を見つめる子ども達にも、彼の苦悩は伝わります。
読後、戦争の恐ろしさや愚かさだけではなく、人種差別や貧困についても考えさせられます。
なぜなら、前線へ送られるのは、貧困層の黒人やヒスパニック系の、食べていく為や奨学金を得るために入隊した若者達だからです。
華氏911と言う映画で、議員の息子をイラクに送る法案に賛同するように、マイケル・ムーアが議員に詰めよるシーンありましたよね。
参戦や開戦を決める権力を持つ階級の人たちは、戦争に行く必要がない人たちなのです。
この間、小泉さんが、金属バットを振り回す暴漢を前に逃げだした警官について「情けない」と言ったニュースがありましたね。
私は、元の逃げ出した警官のニュースの方を見てなかったのですが、聞く所によると警官は制服の上に雨合羽のようなものを着ていて、警棒を取り出すことも出来ない状態だったとか。
いくら警官でも、丸腰で金属バットの暴漢を取り押さえるのは無理でしょう。
小泉さんも、丸腰で暴漢に立ち向かう場面に遭遇することなんて、絶対にありえない立場の方だから「情けない」なんて言えるのではないでしょうか。
こんな物騒な世の中で、丸腰で立ち向かえって言うのは、いくら職業でも・・・。
警棒とピストルの中間の武器 (スタンガンとか催涙ガスとか) を警察官に持たせるべきだとか、そういう事を言うならわかるけど。
イラクへの自衛隊派遣もそうです。丸腰にちかい自衛隊をイラクに駐在させることの是非。
今のイラクに安全な地域があるといえるなら、小泉さんも現地の自衛隊に護衛官抜きで表敬訪問してくればいい。
戦う必要のない立場にいる方々にこそ、権力の色々を捨てて、1人の人間として読んで欲しい本です。
――本文より
著者のアレン・ネルソン氏は元海軍兵。この本は彼のベトナム戦争の体験を綴った本です。
子ども向けに書かれた本で1時間もかからずに読めてしまいますが、内容はあとを引くものです。
ベトナムから生きて帰還した彼が、今は小学校の教師をしているクラスメートと再会し、戦争の現実を生徒たちの前で話すよう頼まれます。
でも彼はあまりに悲惨な戦争の現実を、そのまま子供達に語ることが出来ず、一般的な内容を語るだけでした。
その後、子ども達から質問をうけるのですが、それがタイトルの「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」なのです。
その質問に答えるのに、彼は苦悩します。このシーンに涙がでそうでした。
本を読んで私がそう感じたように、目の前でその瞬間のネルソン氏を見つめる子ども達にも、彼の苦悩は伝わります。
読後、戦争の恐ろしさや愚かさだけではなく、人種差別や貧困についても考えさせられます。
なぜなら、前線へ送られるのは、貧困層の黒人やヒスパニック系の、食べていく為や奨学金を得るために入隊した若者達だからです。
華氏911と言う映画で、議員の息子をイラクに送る法案に賛同するように、マイケル・ムーアが議員に詰めよるシーンありましたよね。
参戦や開戦を決める権力を持つ階級の人たちは、戦争に行く必要がない人たちなのです。
この間、小泉さんが、金属バットを振り回す暴漢を前に逃げだした警官について「情けない」と言ったニュースがありましたね。
私は、元の逃げ出した警官のニュースの方を見てなかったのですが、聞く所によると警官は制服の上に雨合羽のようなものを着ていて、警棒を取り出すことも出来ない状態だったとか。
いくら警官でも、丸腰で金属バットの暴漢を取り押さえるのは無理でしょう。
小泉さんも、丸腰で暴漢に立ち向かう場面に遭遇することなんて、絶対にありえない立場の方だから「情けない」なんて言えるのではないでしょうか。
こんな物騒な世の中で、丸腰で立ち向かえって言うのは、いくら職業でも・・・。
警棒とピストルの中間の武器 (スタンガンとか催涙ガスとか) を警察官に持たせるべきだとか、そういう事を言うならわかるけど。
イラクへの自衛隊派遣もそうです。丸腰にちかい自衛隊をイラクに駐在させることの是非。
今のイラクに安全な地域があるといえるなら、小泉さんも現地の自衛隊に護衛官抜きで表敬訪問してくればいい。
戦う必要のない立場にいる方々にこそ、権力の色々を捨てて、1人の人間として読んで欲しい本です。
by suzume-ya3
| 2005-03-05 16:17
| はへほ日記