ノッペリトトロ
東京都現代美術館で 「男鹿和雄展」を見てきました。
すばらしかったですよ~。
アニメだと背景もドンドン動いていくけど、一枚の絵として見ても、ほんとに素晴らしい。
陽の当たる部分と日陰の部分の、対比の強さで季節がわかり。
影の位置、光の色で時間帯がわかり。
草原や雲が風を感じさせてくれる。
絵に直接書き込めない、時間や風が描かれていて素敵でした。
ジブリのアニメ背景と言う事で、アニメの手法の解説などもありました。
「もののけ姫」でしし神の背にのったもののけ姫が森の中を疾走するシーン。
森の木々の間からもののけ姫の姿が垣間見えるようなカットになっていて、それは背景画があり、キャラのセル画があり、その手前に更にセルに描いた背景画を重ねて撮影してるのだそうです。この手前に重ねるセルの背景画(bookと言うらしい)が一枚ではないのですって。
そのキャラの上に重ねているセル背景。手前は早く動かしキャラに近い背景はゆっくり動かす。するとスピード感と奥行きがでるそうです。(車窓の風景が、遠くはゆっくり、近くは早く動く。あれですね。)
その何枚も重なった背景とセルを、セルとセルの間に数センチの隙間をいれて立てて展示してあるガラスケースがありまして。
平面に描かれた絵を何枚か重ねただけで、小さいけど完璧に森の世界でした。木と木の重なり、こっちの木とあっちの木の距離感・・・。中に入って迷子になれそうな(笑)本物の森のようでした。
写真は、アニメ作成を体験してみようみたいなコーナーがあって、折り紙で作ったトトロを背景の前に立たせて写真を取れるのでした。折り紙トトロのぺらぺらなこと(笑)
後ろの、一枚の紙に書かれた家よりぺらぺらに見える(^^;
ところで、「ジブリの絵職人」「トトロの森を描いた人」ですから、子供もたくさん見に来ていたのですが、壁に展示してある絵は子供の目線の高さではないです。そして、すべての絵にガラスがはまってました。まぁ仕方ない事だけど (子供って触ろうとするからね) ライティングがねえ。ガラスが光ってたり、人が映りこんでたり、指紋が一番に見えたり(笑)で、見づらかった。下から見上げる形でしか見られない子供はもっと見えにくかったんじゃないかなあ。
混んでいたので、絵と距離をとって見る事もかなわなかったくらいなので、ちょっぴり残念でした。
関係ないけど、せっかくの6年ぶりの皆既月食。横浜は曇り~雨で見られませんでした。雷もなってたし。残念!
by suzume-ya3
| 2007-08-28 21:50
| 写メール日記